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少し前に交通事故の瞬間に遭遇して、救急車を呼んで、事故にあったおじさんと一緒に救急車を待っていたことがあった。「大丈夫だから帰る」というおじいさんをなだめながら。

スローモーションのように後ろ向きに倒れていくおじいさんをはっきり見ていたから、帰していいわけがないと思ったし、事故の前後を全然覚えてないみたいで怖かった。

おじいさんが大丈夫だったのかどうかはわからない。警察はそんな連絡はくれないから。

おじいさんが倒れたところを目撃した私は一歩も動けなかった。でも、せいくんはものすごい勢いで左右を見て道路を渡った。あっという間に道路の真ん中に倒れてしまったおじいさんのところまで行って、走ってる車を止めていた。

私はただ怖くて、震えながらギリギリ119に電話をして、電話の向こうの落ち着いてる男の人から「落ち着きなさい、住所を探しなさい」と言われて、電信柱にかいてあった住所を読むので精一杯だった。

おじいさんのところに走っていくせいくんの後ろ姿が目に焼き付いている。少し慌てていて、でもちゃんと左右を確認して道路を走って渡る後ろ姿。

華奢だけど強くて優しい背中を思い出すと、なんだか今でも涙が出てくる。おじいさん、きっと大丈夫だったよね?せいくん。



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